スタッフのご紹介

長谷 尚弥 HASE Naoya

所属 関西学院大学 国際学部 国際学科
外国語としての英語教授法を研究対象としている。現在特に興味を持っているのは読解指導であり、日本人英語学習者にとって、外国語としての英語リーディング力を構成するものは何かということを考えている。現在取り組んでいるのは、読解指導法としてのパラフレーズの方法とその効果に関する研究、そして、日本人英語学習者にとって特に重要であると思われるボトムアッププロセス(中でも統語処理)の自動化に関する研究である。

石川 圭一 ISHIKAWA Keichi

所属・職位 関西学院大学 法学部 言語コミュニケーション文化研究科 教授
ことばの仕組みとその認知メカニズムを研究し、その成果を言語教育に活かすよう努めています。特に、第二言語の学習メカニズムに関心を持っています。近年の研究テーマは、(1)「英語文法・語彙の学習と発達」(2)「英語音節の構造と認識・生成の仕組み」(3)「英語強勢の認識と生成の仕組み」等です。

1. 英語文法・語彙の学習と発達

言語学習者はどのように文法と語彙を発達させていくのか、特に、新しい規則や表現を学ぶ際、潜在的な学習と明示的な学習ではどのように異なるのかについて調べています。また、母語話者と第二言語学習者の文法・語彙知識は、どのように、なぜ異なるかについても関心があります。
 

2. 英語音節の構造と認識・生成の仕組み

ことばの基本的単位である音節の構造と性質について、普遍性と言語個別性、および日本人英語学習者の特徴について明らかにしています。その成果を踏まえ、学生に英語単語の音節数や音節への分け方を学ばせ、英語音声の学習に役立てています。
 

3. 英語強勢の認識と生成の仕組み

英語母語話者と日本人英語学習者の強勢の認識の相違点の一部を明らかにしています。学生には、英語の強勢の性質(強勢は強さ、長さ、高さ、母音の質等が関連すること)を、英語のリズムの仕組み(stress-timed rhythmであること)と共に伝え、英語の発音、ひいてはスピーキングの向上に貢献しています。

 

泉 惠美子 IZUMI Emiko 

所属・職位 関西学院大学 教育学部・教育学研究科教授
京都教育大学名誉教授
担当科目 English for Young Learners、子どもと英語、初等英語科教育法、English Communication Skills、教育学研究演習、教育学研究特殊講義、他
専門 英語教育学、応用言語学
活動 日本児童英語教育学会(JASTEC)理事、関西英語教育学会理事、英語授業研究学会理事、日本英語コミュニケーション学会理事、他
編著書・論文 文部科学省検定教科書外国語 (小・中)、他
兵庫県立高等学校英語科教諭、兵庫県立教育研修所指導主事、京都教育大学教授等を経て現職。主な研究領域は、コミュニケーション能力の指導と評価、授業研究、教師教育、小学校英語、評価です。現在は「デジタル時代における児童の思考・判断・表現力と自律的な態度を育む外国語科の評価」について科学研究費助成事業にて、特にCAN-DOやパフォーマンス評価、小中連携等について研究しています。

また、同じく科研費にてストーリーテリングを用いたリタラシーの指導について(Learning by Storytelling:LBS)の研究にも取り組んでいます。幼稚園から小中高大、そして生涯を通して外国語に興味を持ち、自ら学ぶ自律した学習者の育成、並びに教師としての信念を持ち自ら問いを探究し続ける省察的実践家の育成をめざし、教員養成や教員研修にも広く携わっています。
 

門田 修平 KADOTA Shuhei

所属・職位 関西学院大学名誉教授
専門 心理言語学、応用言語学
研究分野 人文・社会、外国語教育 
専門は心理言語学、応用言語学で、特に第二言語としての英語が、どのようにして知覚・処理され、さらに記憶・学習されるかその心的メカニズムについて研究し、そこから英語教育や言語学・英語学などの分野にいかに貢献できるか探ることである。現在の研究領域は主に次の4つである。
  1. 第二言語リーディング(L2 reading):文理解過程・音韻符号化・眼球運動
  2. 第二言語メンタルレキシコン(L2 mental lexicon):語彙の知覚・処理・獲得
  3. 英語シャドーイング・音読(shadowingand oral reading):その心的プロセスと教育実践への応用
  4. 社会脳インタラクションを活かした英語学習・教育
 

中野 陽子 NAKANO Yoko

所属・職位 関西学院大学 人間福祉学部 言語コミュニケーション文化研究科 教授
研究分野 心理言語学, 文処理,第二言語習得
わたしたちは、無意識に、日本語を話したり、理解したりしています。最近の研究では、文を理解する過程には、なにか一定の法則があるということが英語やドイツ語などさまざまな言語でわかり始めてきました。私は実験を通して、私たちが日本語をどのように理解しているのか、外国語をどのように理解しているのか、を調べています。また日本に来ている外国人が、日本語をどのように理解しているかについても、調べています。最近は、記憶が日本語や外国語の理解過程にどのような影響をあたえるのかについても調べはじめました。このような研究は、私たちが外国語を身に付けるための大きなヒントになるのでは、と期待しています。
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米崎 里 YONEZAKI Michi

所属 関西学院大学 教育学部 言語コミュニケーション文化研究科 准教授
研究分野 比較英語教育、英語授業論、英語教育学
専門は英語教育学で、研究領域は、英語授業研究、授業方法論、海外の外国語教育・言語政策です。英語教師が、日々の授業で英語をどう教えていくか明確な理念を構築するために、理論と実践を組み合わせ、日々の授業実践力の向上や効果的な英語指導法の確立に向けての具体的方略を研究しています。

また、最近は、フィンランドの英語教育関連の研究を主としており、科学研究費助成事業にて、小学校英語における語彙・文法の定着を図るためのフィンランド型言語活動の教材開発や、家庭学習支援ツールの開発を取り入れた家庭学習支援ツールの開発に取り組んでいます。
 

川﨑 眞理子 KAWASAKI Mariko

所属 長岡崇徳大学 看護学部
担当科目 ベーシック英語・看護に活かすコミュニケーション英語・国際ボランティア論
自分の子どもたちと近所の小学生に英語を教えようと、英語教室主催約10年間。1年生だった生徒さんが5、6年生になり、中学生になり。。。成果の個人差が大きいのは、「個人差」だから仕方がないのでしょうか。
絵本を耳コピできて、そこから読めるようになるケースがある一方、あるページで読めるようになっても、ページをめくるとわからなくなるケースもある。この差の理由と支援の方法がとても気になり、関西学院大学院へ。前期課程を終えたら、英語教室を再開するはずが、研究にどっぷり。第2言語習得、とくに識字の習得を研究対象にしています。

- 不思議な現象 -
Do you speak English?にNo, I don’t like English.と答える日本人。英語で答えてますけど・・・・
Do you speak Japanese?にYes! Mottainai. Kraoke, Nintendo!と答える外国人観光客。その日本語ほぼ英語化してませんか・・・・

英語苦手意識をなんとかしたい。一人でも多くの学習者が楽に学習して、自信を持ってI speak English.と言えるようになるよう支援をしたい。
 

梶浦 眞由美 KAJIURA Mayumi

所属 名古屋市立大学 人間文化研究科
担当科目 TOEIC. Preparation、 英語科教育法、教職実践演習、人間発達特殊講義(英語教育学)、社会と教育、ESD科目、英語コミュニケーション、医学英語等
英語のリスニング学習、脳科学に興味を持っています。英語で読んでわかることを聴いてもわかるようにしたり、「リスニングはどのように学習したら効果的か」を脳の仕組みからも検討したいと思っています。最近は、ビデオのキャプションなど、視覚提示された英語文と音声が同時に入力された場合の認知処理について、眼球運動の観察を通して研究しています。

英語科教育法の授業等では、研究結果や第二言語習得の知見を伝え、教育現場でどのように応用、実践していけば効果的に英語が教えられるのか、学生と共に考えています。
 

中西 弘 NAKANISHI Hiroshi

所属 西南学院大学 外国語学部
日本人英語学習者が、英文理解をワーキングメモリ上でどのように行っているのかその心理プロセスに関心があります。
また、日本人英語学習者は、統語処理が自動化しておらず、その処理に限りあるワーキングメモリ容量の大半を消費してしまうことが指摘されています。
その一因として、日本人英語学習者(特に初級学習者)は、英語母語話者とは異なり、リスニングの際十分に韻律情報を統語解析に利用出来ていないことが指摘されています。

統語境界上に韻律情報を適切に付与した音声素材を、学習者に繰り返しシャドーイングさせることにより統語処理が促進されるのかどうか検討することも関心のあるテーマの1つです。
 

鄭 嫣婷 JEONG Hyeonjeong 

所属 東北大学大学院 国際文化研究科・加齢医学研究所
担当科目 神経言語学
脳科学的手法を用いて、第二言語習得の脳内メカニズムを研究しています。特に、言語学習における文脈と環境の役割の研究、言語コミュニケーションにおける非言語的要因の影響の調査などに関心があります。
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